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『寝る子は良く育つ』と言いますが、実際眠っている間に骨をのばし、筋肉を増やす成長ホルモンは分泌されることがわかっていますので、その言葉は近年になって裏づけされたとも
いえるでしょう。適切な時間帯に安定した眠りを確保することによって、成長ホルモンが分泌され、心身が成長するのです。しかし最近、子どもの夜型化が目立ち、睡眠不足の子ども達が増え、身体の成長だけでなく、それによる居眠りといった直接的な影響はもちろん、
ボーッとして常に無気力だったり、突然キレて攻撃的になったり、いじめ、不登校といった問題行動等を生み出す心の成長にも影響を及ぼすと言われています。そして、そういった子どもの夜型化は、 低年齢の乳幼児でもすすんでおり、2000年の調査(日本小児保健協会:幼児健康調査)によると、
2歳児で59%、3歳児の52%が夜10時以降に眠っていることがわかりました。この夜型化傾向は、両親の共働きや24時間営業の店や娯楽施設などの増加による親の夜型化と深く関連しているといわれています。
特に母親の睡眠習慣と大きく影響しているというデータもあります。夜型の母親が夜型の子どもをつくるのです。
| 【遅く寝ても遅起きや昼寝で調整すればいいの?】 |
では、就寝時間が遅くても、遅い時間まで寝ていれば睡眠は補えるのでしょうか? また昼寝で取り戻せるものでしょうか?
睡眠時には、成長ホルモンが分泌されるので成長のためには適切な睡眠が大切、というのは先にも述べましたが、夜間には、本来25時間である人間の体内リズムを24時間の地球リズムに調整する働きがあるメラトニンというホルモンも多く分泌されています。
メラトニンは、昼夜の明暗周期によりコントロールされており、暗くなるとメラトニンが分泌され眠気を促し、朝の光を浴びることで分泌は抑制され覚醒するのです。メラトニンは睡眠と覚醒をつかさどるホルモンであり、また活性酸素から細胞を守る(抗酸化)働きもあるといわれる非常に重要なホルモンです。
これは、4-5歳頃が一生の中で元も多く分泌されることもわかっており、思春期に先行してその分泌量は減少していきます。遅寝をすることで照度の低い人工光を長時間浴びることになり、最もメラトニンがたくさん
分泌される幼児期にその分泌が抑制されることで、その後の成長過程に影響を及ぼす可能性も示唆されています。
また、1歳をすぎると多くが昼寝も午後1回になり、3歳くらいになると10-15%程度の子どもは昼寝を全くとらない子もいます。昼寝は絶対にしなくてはいけないのでしょうか?また、適切な睡眠時間は、何時間くらいなのでしょうか?目安として、1歳くらいまでは、11-13時間、3歳くらいまでは12時間程度
といわれていますが、これには個人差もあり、仮に昼寝をしなくて1日10時間しか寝ていなくても、昼間機嫌良く、元気に遊べていれば睡眠時間は足りていると考えて良いでしょう。昼寝をさせることにとらわれすぎて、午後遅くに無理に寝かしつけ
夕方(15:30以降)まで昼寝をしていると、どうしても夜寝る時間も遅くなってしまうので、遅寝を招く結果になってしまいます。
太陽の光を充分に浴びて、夜暗くなったら眠る、という自然なリズムづくりが大切です。 |
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