| 【離乳準備期の落とし穴】 |
赤ちゃんは甘い味が大好き。母乳だってミルクだってほんのり甘いですよね。赤ちゃんは本能的に甘いものを好むと言われています。しかし、甘味には学習効果が少ないので、幼少期から
甘味に慣れた食生活を続けていくと、味覚の幅が広がらず味覚に対して鈍くなりやすいと言われています。従って乳幼児期の味覚の形成期に強い甘味になれさせないことが重要なのですが、実際にはだいぶ早い時期から母乳やミルク以外の
甘味を口にしている人が非常に多いのです。 一般に『離乳準備期』といわれる離乳食に入る前にスプーンやミルク以外の味の練習として果汁や野菜スープを与える時期があります。この具体的な月齢については育児書によってもさまざまで
主に生後2か月から4ヶ月、早いものでは1ヶ月頃からといっているところもあります。これは必ずしも体験させなくてはならないというわけではないのですが、いつのまにか慣例となっているようです。筆者もそうでしたが、
ミルクしか飲まなかった我が子が小さなスプーンをパクッとする姿は大変うれしいもので、ついつい野菜スープやほうじ茶よりも喜ぶ果汁をあげすぎたりした経験はないでしょうか? また、発熱した際の脱水防止のための水分補給として
スポーツ飲料(イオン飲料)を医師にすすめられて飲み出したりというケースも多いようです。このように、かなり早い時期からミルクよりはるかに糖濃度の高い飲み物を与えられているようです。 |
| 【ほ乳びんむし歯(ボトルカリエス)】 |
|
ほ乳びんむし歯(ボトルカリエス)という言葉を聞いたことがありますか? 歯が生えてからほ乳瓶やマグマグなどでミルクをはじめ砂糖の入った飲み物を飲み続けたことで
生えたばかりの前歯にできたむし歯のことを言います。特に、唾液の分泌の少ない就寝中はむし歯になりやすいので寝る前のミルク等水やお茶以外の飲み物を飲む習慣が残っていると危険です。さまざまなデータにより
ほ乳びんやマグマグなどの使用の継続習慣と就寝時の飲用習慣とむし歯の発生の相関性は示されています。 |
 |
1歳6ヶ月児男児 寝る前のほ乳による重症のむし歯 (写真提供:東京医科歯科大学歯学部口腔保健学科教授
石川雅章先生) | | |
| スポーツ飲料や果汁などはあまり甘い印象がないかもしれませんが、意外と砂糖(又は果糖)も多く、むし歯になりやすい飲み物です。特にスポーツ飲料を水がわりに与えるのは危険です。せめて病気の時だけにしたいものです。歯が生えたらできるだけほ乳びんからコップへ、寝る前のミルクも早めにお茶や白湯等へ移行していきましょう。 |
| 【砂糖の入った飲み物とむし歯】 |
子どものむし歯の重症度別に砂糖の摂取量とその内訳を調べた調査があります。砂糖の摂取量についてはどの子どもも必要量より過剰にとっていますが、むし歯が重症な子どもほどより多く、興味深いのはさらにその内訳をみると、
むし歯がないか軽度の子どもがほとんど飲み物から砂糖を摂取していないのに対して、重症の子どもほど飲み物から砂糖を摂取する割合が高くなっていることです。
ふだんお子さんに飲ませている飲み物の原材料名を見てみてください。これは多い順に記載がされていますが、
ほとんど1番最初か2番目に砂糖や果糖が書いてあると思います。実際に調べてみると驚くほど糖質は含まれています。できれば水やお茶などで水分補給するように心がけたいものです。
|
| |
製品 :果汁%(果汁飲料) |
容量 |
100mLあたりの糖質量 |
1本あたりの糖質量 |
| スポーツ飲料 |
0社 P |
120mL |
4.2g |
約5g |
| P社 イオン飲料 |
125mL |
5.5g |
6.75g |
| M社 イオン飲料もも |
100mL |
4.2g |
4.2g |
| 果汁飲料 |
Q社 アップル :100% |
100mL |
11g |
11g |
| P社キャロット&アップル:100% |
125mL |
8.5g |
約10.6g |
| O社オーガニックりんご:50% |
120mL |
6.6g |
約7.3g |
| M社りんご&にんじん:50% |
100mL |
4.4g |
4.4g |
| W社アップルウォーター:10% |
350mL |
5g |
17.5g |
| 乳酸飲料 |
Y社 Y |
65mL |
- |
11.5g |
| M社 飲むヨーグルト |
100mL |
12.6g |
12.6g | |