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Dictionary

あ行

インフォームドコンセント 「説明と同意」の意。診療に際し、患者が医師から診療の目的、内容について充分な説明を受けた後に患者の自由意志による同意あるいは選択をする権利のことをいう。医療、保健、生命科学の分野での研究者や関係者の行為及び態度に関して倫理的・道徳的観点から論じ研究する学問であるバイオエシックス(生命倫理)における原則的概念として最も重要なものである。
う窩 う蝕による実質欠損部位を指す。う窩を形成していない初期う蝕(表層下脱灰病変)の段階では、再石灰化による回復の可能性があるが、う窩の形成が見られる段階になると再石灰化による回復は難しく、修復処置が必要になる。
う蝕 糖質(炭水化物)を基質として口腔内の細菌が産生した酸によって歯が脱灰していくといった歯質の崩壊を主な変化とする疾患。近年では特定の細菌がう蝕発生に深く関与していることが判明し、う蝕が細菌による感染症であるという考えが認識されている。しかし、その他の感染症と異なり、食生活などさまざまな環境によって発症や進行が左右される生活習慣病としての側面も持ち合わせている複雑な疾患でもある。また、う蝕の進行の過程においては一度脱灰された歯質に再石灰化という現象が存在する事実が認められている。 同→むし歯 関連→細菌脱灰再石灰化感染症生活習慣病
エナメル質 歯の最表層にある半透明の硬組織で、人体中最も硬い組織である。モース硬度で6〜7°、水晶の硬さにほぼ相当する。無機質がその組成のほとんどを占め、その中でもカルシウム(Ca)とリン(P)が多く、おもにハイドロキシアパタイトという結晶として存在している。     関連→ハイドロキシアパタイト
エナメル白斑 表層下脱灰病変の臨床症状。プラーク中の細菌が産生する酸が長期間にわたり作用した結果、最初に形成される病変で、う蝕の初期病変であるといえる。しかし、この時点では、う窩は認められず、フッ化物の応用やプラークコントロールなど適切な処置により再石灰化が可能な状態である。 同→表層下脱灰 関連→う窩う蝕再石灰化
エノラーゼ ミュータンスレンサ球菌の糖代謝に関わる酵素の1つで、ショ糖やブドウ糖などを体内に取り込む基質となる物質を生成する。この酵素はフッ化物によって阻害されることでも知られている。 関連→ミュータンスレンサ球菌フッ化物
オブザベーション 経過観察。MIに基づく治療において、処置後の経過観察、また、修復は不要と診断した初期う蝕などの経過観察が非常に重要になっている。 関連→MIミニマム・インターベンション処置・管理