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  5. CPP-ACP(プリニア)

CPP-ACPとは、カゼインホスホペプチド(CPP)とアモルファスカルシウムホスフェート(ACP)の複合体のことをいい、リカルデントTMという名称でよく知られています。

ミルクから生まれました。

 CPP-ACPを構成するCPPは、牛乳を分解して得られる天然由来成分です。ACPとは、生体が利用できる性状をもったリン酸カルシウムであり、前述のCPPにより豊富なミネラル(カルシウム/リン)が歯に取り込まれやすい状態で保たれます。
 カルシウムやリンといったミネラルは、通常唾液内にも存在し、歯が酸によって溶け出してしまうのを抑制したり、溶けかけた歯へミネラルを取り込んだりしています。右は、CPP-ACP配合のMIペーストと唾液に含まれるミネラルの量を比較したものですが、CPP-ACPが唾液に比べてはるかに豊富なミネラルを含んでいることがわかります。


むし歯から歯を守る優れた効果

 CPP-ACPのむし歯予防効果は、さまざまな実験によって証明されています。
 右のグラフは、むし歯の原因菌を感染させたラットの歯にCPP- ACP溶液を1日2回塗布してむし歯になりやすいエサを与えた実験の結果です。溶液の代わりに水を塗っていたものに比べて、CPP-ACP溶液を塗布したグループのむし歯が少ないことがわかります。むし歯予防効果で有名なフッ素と比べても同等以上の効果を発揮しています。


緩衝成分 CPP-ACP

 CPP-ACPに含まれるミネラルのリンはカルシウム同様、歯に取り込まれて溶けかけた歯を元に戻したり溶け出すのを抑えたりする効果がありますが、その他にも酸性になった環境を元の中性に戻す緩衝作用という働きにも大きく関与しています。この働きは唾液にも備わった働きですが、CPP-ACPが口中に存在することで、その働きを助け、すみやかに酸を中和させます。
 酸はむし歯原因菌が糖から作りだし、それにより歯が溶け出してしまいます。右のグラフは、むし歯原因菌の入った液体に砂糖水をたらして、その後のpHを調べたものです。CPP-ACP含有のペースト(MIペースト)を溶かしたものをたらした途端にpHが元の中性に戻っているのがわかります。